小国の王女であるリュクサーナは、ある日アラサー日本人だった前世を思い出したことで、自分が搾取されていることを自覚した。
山間の貧乏国家スフェールの、大切な外貨獲得手段である「守護宝石」。それを作り出せる「宝石姫」という稀有な存在は、美貌の王太女であるテネブラということになっている。だが本当は、地味な第二王女のリュクサーナが命がけで浄化していたのだ。
前世の知識と価値観を思い出したリュクサーナは、自分がいかに酷い立場に押し込められていたのかを再確認し、ぶちギレる。自らを精神的に支配していた姉と護衛騎士を物理でぶっ飛ばし、牢獄のような宮殿から脱走。こうしてリュクサーナは、男装して自由な第二の人生を歩み始めたのだったが――今さら女王になれと言われても、困ります!