このお話は、おなじみの三国志(後漢末期)の時代を舞台に、妙に賢い少女と、妖の少年(?)が、それぞれの目標を叶えるべく奮闘するお話です。
三国志演義よりの、アクション込み時代小説です。
ときにハードな内容がはいることがあります。
各部1000〜2000字ほど。(六章以外)
サブタイは硬めですが中身はそれほどでもありません。
《一章あらすじ》
ときははるか昔、のちに三国といわれた時代の前夜。
人が石に変えられるという事件が、近隣の里々を恐れさせていた。噂では妖の仕業であるらしい。
大学者の娘、蔡琴箭(さいきんせん)は、勘違いでつかまえた仙人志望の妖・月塊に解決を丸投げし、見事目的の書を目の前にするのだったが······
《二章あらすじ》
琴箭は夢で、南華老仙となのる人物から不思議な指令をうける。その内容とは、太賢良師という男から太平要術なる書をとりかえしてほしいというものであった。
折よく訪ねてきていた月塊をまきこみ旅立つも、道中病に倒れてしまい、気づいた時はなんと大賢良師の庵にいて······
《三章あらすじ》
太平要術をめぐる旅から三年。
ころがりこんできた童女(?)桃霞と穏やかな生活をおくっていた琴箭は、その存在をゆるがせかねない事件に挑む。いっぽう、因縁の相手を追い、月塊も黄巾の乱、広宗決戦へと身を投じていた。
《四章あらすじ》
たどり着く。ただそれだけで万苦から開放され、仙人となれる地が漢中に存在するという。
恩人の仇を追う侠客・単福は一路漢中へとたつ。夫をうしなった琴箭、目論見をかかえた商人・柳一行らも漢中へと集う。
《五章あらすじ》
帝をかならず洛陽へとお帰しする。その決意を胸に秘め、琴箭は同志たちと長安で雌伏の時を過ごしていた。敵は李傕、そして郭汜。だが琴箭の前に賈
詡が。さらには憤って天降った天仙・麻姑と下僕の妖らが不穏な動きをみせはじめる。
《六章あらすじ》
蔡琴箭は長城外、匈奴にあり。
曹操に依頼された月塊は、琴箭をとりもどすべく、北方へと踏みだす。
そこでは天仙境の思惑による脅威が育ちつつあった。
在野の女文士と妖青年の半生をかけた冒険譚、ここに終幕。
参考文献 三国志(著・陳寿) 三国志演義 (著・羅貫中) 神仙伝(著・葛洪) 山海経 (著者不詳)など
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