「恨むなら私を恨め。だがこれもお前の運命だ。私のもとに産まれた、運命を受け入れるのだ」
「生きるも死ぬも、お前次第だ。アヌビス」
戦女神イシュタルは、我が子アヌビスの力を封印し、葦藪に捨てた。
武功を身に付けられない体質の少年アヌビスは、傭兵として戦場に出るも、なぜかメンネフェルの王セトに命を狙われる。
死の淵で封印が外れ、力が漏れ出たとき、始祖ラーが現れ、アヌビスは転生する。
最弱のアヌビスは、ラーの助力を得て、自らの封印、そして心の闇をひとつひとつ乗り越えていく。
そしてセトに対抗する力を蓄え、自らを捨てた母の秘密を追う。
これは、厄病神と呼ばれ迫害されたアヌビスが成長し、終末戦争を防ぐ英傑となるまでの物語。