「アリストン公爵家より、婚姻の申し出があります」
生まれつき規格外の魔力を持つせいで化け物と恐れられ、辺境の森でひっそりと暮らしていた平民の少女、メルナ。
彼女のもとに突然舞い込んだのは、ゼネ・レア王国筆頭である公爵家への特例の政略結婚だった。
夫となるのは、若き天才と名高い美貌の公爵、ハーヴィ・アリストン。
強大すぎる大樹の魔力を抑え込む調律の儀式のため、自分の命と魔力は使い捨ての道具にされるのだ……そう覚悟して嫁いだメルナだったが。
「僕は君を、ただの調律の道具にはしない。この家の大切な伴侶として、全力で君を守り抜くと誓うよ」
待っていたのは、冷酷な扱いなどではなく、過保護な夫からのとろけるような溺愛の日々だった!
美味しい食事に美しいドレス、そして何より、妻として、一人の女性として向けられる甘く熱烈な愛情。
実は魔力を持たない空っぽの体質であるハーヴィは、メルナの強大な力を決して恐れず、ただただ彼女を底抜けに甘やかしていく。
優しい夫の腕の中で、少しずつ人間らしい幸せと笑顔を取り戻していくメルナ。
しかし、彼女のその異常な魔力の裏には、十数年に一度訪れるパープルムーンにまつわる、残酷な呪いと運命が隠されていて――?
これは、人々に虐げられてきた孤独な少女と、彼女を守り抜くためなら世界の理すら書き換える天才公爵の――究極の溺愛と奇跡の物語。
※最終話まで執筆済みです。完結保証。