従姉の玲奈ちゃんが逮捕された。特殊詐欺の受け子。「あの会社がおかしかったの。上の人たちがめちゃくちゃで、私は使われてただけ。闇バイトも悪い人に騙されたの」面会室で泣く玲奈ちゃんを、私は信じた。けれど調べてみたら、全部が嘘だった。玲奈ちゃんの会社――ブライトスターは、たった1人の社員が陰で支えていた。その人を使い潰していたのが桐生部長と玲奈ちゃん。しかも2人は不倫してた。会社を支えていた人が辞めたあと、部長の人は悪事が次々にバレていった。手柄を横取りしていたこと、経費を横領して玲奈ちゃんとのデート代にしていたこと、会社の備品をメルカリで売っていたこと――。最初は降格で済んだけど、最後は懲戒免職。玲奈ちゃんも会社にいられなくなって自主退職、水商売を始めたけれど、手軽に儲けようとして闇バイトに手を出した。犯罪だって分かってて、人を騙した。――私は玲奈ちゃんの味方でいたかった。叔母さんに「大丈夫、ただの誤解だよ」と言いたかった。その証拠を探そうとした。なのに出てくるのは玲奈ちゃんが、誰かを追い詰めていた記録だけだった。
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