公爵令嬢レティア・カスターナは生まれつき体が弱く、医者からは二十歳までに命を落とすと宣告されていた。
そんな彼女に着いた異名は『病弱姫』
レティアには、婚約者が居た。しかし、信頼を置いていた婚約者ロイドが愛人の令嬢と、服をはだけさせて抱き合っている現場を目撃してしまい…。
「あの女は直に死ぬ」「欲しいのはアイツの公爵家だけさ」そう愛人に囁く彼をみて、レティアは愛が覚めてしまう。
(ひどいわ、私を騙していたのね?)
華やかなパーティー会場の隅で、一人寂しく涙を流すレティア。そんな彼女に、手が差し伸べられた。
『僕を信じて』
・・・
「なぁ、あの噂を知ってるか?」
「噂?」
「どうやら、かの有名なカスターナ公爵家の愛娘、病弱姫サマが家出したらしい」
病弱な公爵令嬢、レティア・カスターナによる。
家出物語と、裏切り婚約者とその愛人に復讐。
残された一年という短い時間を、彼女はどう過ごしていくのか。
♡
レティアが死ぬまでの物語をカウントダウン形式で書きます。
⚠︎ep.1〜4までは短編版