転生者メルはこの世界では珍しい竜の調伏師の家系に生まれた。育っていく中で、ここは『勇者たちが竜退治に出かけるゲームの世界』だと気が付く。自分の家系は竜を退治せず、勇者とは立ち位置がまるで逆の、竜を保護し調教して祀る立場だった。
メルはレアアイテムを持ち出し、勇者たちのゲームをゲームとして成立させない為に動き始める。
王国の王子のフリッツは、ある日、神から勇者として旅をし竜魔王を倒すよう告げられてしまう。気乗りしないフリッツは条件を出し、神と交渉して運命を受け入れることにする。
魔法の使えないフリッツは、家族を守る為、剣と魔法の世界で生き延びる為に動き始める。
公国生まれの半妖ビアは、精霊である父の支配下から逃れ自分の人生を歩む為王国で冒険者となり、1周目の未来と言われる仮の未来の中で最愛の仲間シューレとコルとの死を経験する。
ビアは2周目と呼ばれる現実世界の中で、冒険者として未来を変えるべく動き始める。