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取得日時> 2026-06-21 14:09:04
幽世のリリン
「私が愛した人は、世界の破壊者でした。」
  ◆ ◆ ◆
 ――「行方不明」の紙が風に揺れ、影がのびる。
 スカートの裾がかすかに鳴り、耳に落ちる静かな囁き。
「翔太さま、かかわるべきではございません」
 メイド服の少女──デルピュネー。
 ふたりの背後で、ぬるりと水の気配。
 振り向けば、誰もいない。
 黒い雫が足もとへ落ちる。
 それはやがて、美優の影へと伸びていく。
 日常と“幽世(かくりよ)”の境目が、ほどけはじめる。
  ◆ ◆ ◆
 四国最果ての港町・水城市。
 霧が立ち込める夜、この町は異界と接続し、現実がゆがむ。
 ゴースト。
 悪魔。
 魔王。
 大天使。
 そして、終末を告げる“666の獣”。
 高校生・北藤翔太。
 彼の魂には、その“獣”の刻印が宿っていた。
 それを知る者たちがいる。
 表向きは国際的な魔術研究機関として各国政府と連携しながら、
 その実態と最終目的は決して明かされない組織――
《国際魔術会議(ユニマコン)》。
 彼らは翔太を“終末の鍵”と呼び、監視し、
 静かに、計画を進めている。
 だが翔太はただの少年だ。
 ただ一人、守りたい少女がいる。
 ――そして、美優にもまた“神の意志”が宿っていることを、彼はまだ知らない。
 守ると誓った相手こそが、世界を滅ぼす存在だったと知ったとき――
「翔太くんは、私が守る!」
「美優は俺が守る!」
 その約束は、救いか、それとも――裁きか。
 霧が晴れたとき、残るのは――
 希望か、それとも宇宙崩壊の絶望か。
  ◆   ◆   ◆
 ――「なろう小説で町おこし!」
 
 舞台モデル:愛媛県八幡浜市(実在の港町)

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