「お前は人間の味方か、魔物の味方か」
魔物の言葉が聞こえるスキル「魔物語」——その力を「気味が悪い」と忌避され、王国軍斥候隊を追放されたナギ。
辺境の廃砦に辿り着いた彼を待っていたのは、ゴブリンの群れだった。
剣を抜く代わりに、言葉を交わした。テイマーのように支配するのではなく、外交官として対等に交渉する。
ゴブリン族との同盟。ドラゴンとの条約。スライムとの通商協定。魔物たちの力を借りて、廃砦は小さな集落から一大領地へと成長していく。
一方、魔物の大軍に脅かされた王国は、交渉できる唯一の人間を探し始める。追い出したのは、お前たちの方だろう——。