「お前はもういらない。不具合の責任、全部取って辞めてもらうからな」
ブラック企業の社畜エンジニアだった俺、佐藤海人は、上司のミスを押し付けられ、絶望の淵にいた。
だが、死の間際に子供を助けた俺が目覚めると、そこは「心を持つロボット刑事」が活躍する、あこがれの勇者警察風の世界だった。
転生後の俺は、下請け工場のしがない整備士「カイト」。
主役の勇者ロボたちの影に隠れた「モブ」の立場だが、俺の魂(エンジニア・スピリット)は消えていなかった。
前世の精密設計思想と、独自のデバッグ技術。
それらを注ぎ込み、趣味で造り上げた漆黒の愛機『アヴァロン』は、いつの間にかこの世界の常識を遥かに超える規格外の機体になっていて――!?
「……ただの趣味ですよ。整備のついでです」
気づけば、特ダネを狙う美少女記者や、警察庁の天才設計令嬢に追い回される日々が始まっていた。
捨て駒エンジニアによる、無自覚なロボット無双、ここに開幕!
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