街の片隅で、ルンドベリ包装店を一人で切り盛りするアーネ。
穏やかな彼女の日常は、ある日現れた一人の不思議な少女によって、大きく動き出す。
卓越したメイド技術と、なぜか未来を知っているような言動。
少女「ナナリ」の正体は、アーネが将来結ばれるはずの男性との間に生まれる――未来の娘だった。
自分の誕生が消える未来を阻止するため、母となるアーネの恋を成就させる。それが、十三歳の彼女に課せられた、たった一つの使命。
やがて芽生える、若き日の両親との温かい家族の絆。
そして、この時代で出会ってしまった、決して結ばれてはいけない運命の恋。
限られた時間の中で、彼女は本当の幸せを見つけられるのか。
時を超えた母娘の愛と絆が、優しく心を包み込む、すこし切ないタイムトラベル恋愛譚。