リリーの最愛の姉、ローズが死んだ。
姉は伯爵家の男と結婚して幸せになるはずだった。しかし、突然本当の妻を名乗る女がやってきて、婚約破棄を言い渡されたという。愛人の立場に堕とされ、壮絶な迫害の末に死んだのだ。
リリーは姉を殺した伯爵家の人間に復讐する為、舞台女優の夢を捨てた。『ヴィオレッタ』と名乗り、伯爵邸で使用人として働き始めることとなった。
残された日記を元に、劇団で培った演技力や審美眼、要領の良さを活かしながら復讐の機会を狙う。
下品な料理人、傲慢なメイド長、冷徹な侍女……
そして、姉が唯一「優しい」と評価していた怪しい執事、ノア。
——全ては、元凶である伯爵夫妻を地獄に叩き落とす為に。
しかし、その愛と憎悪が渦巻く屋敷の奥底には、姉の死に関わる様々な真実が隠されていた。
これは愛する者のために多く捨てた人達が、再生を掴み取るまでの物語。
※性的な表現が匂わす程度に出てきます。(性行為の描写はありません)冒頭の文章が読める方なら問題なく読み進められます。
※完結させてから投稿しています。
※恋愛は中盤から始まります。