俺は執事だ。──執事でいなくては、俺はあの子と一緒にはいられない。
追放された元令嬢アセリアと追放された元執事ハルム。
二人はどこかでわかっている。主従関係などただの仮面でしかないことを。
その指先が唇に触れそうになるたび、ハルムの完璧な仮面はひび割れていく。
彼女にとっては「信頼の証」でも、彼にとっては「残酷な拷問」。
主人のために泥を被り、完璧な仕事で応えながら、心の中では独占欲と忠誠心が激しく火花を散らす。
「お嬢様、そんな無防備な顔で私を見ないでください」
賢明な主人の無自覚な「攻撃」に、有能な執事がひたすら耐え忍ぶ、悶絶必至の主従ラブ。
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