俺の名前は、藤堂誠二。ただの高校生、正確に言うと、教室の隅っこで読書にふけっているような高校生だ。
ある日、俺のクラスが、異世界召喚された。
光りに包まれたと思うと、召喚の間にいて、もちろん、王様とその傍らに立つお姫様に魔王を倒せと言われた。
何をすればいいのか分からないけど、協力する流れになっているから、その流れに乗ろう。だが、ちょっと職業が――調合師......。今までの俺と同様パッとしない。
こんな職業でもできることがあるのなら、手伝っていい。
まあ、少なくとも10分前までは、そう思っていた。
だが、やはりダンジョンは過酷だった。ポーションとか毒液とかしか作れない俺の進むべき道ではなかったのだ。
魔物に肩を噛み砕かれ、視界が赤く染まった死の間際、なんだか今まで周りに合わせてきた自分が哀れに思えてくる。
俺はどうすべきだったのだろうか?
(もし来世があるなら、あとで後悔しないために、俺が進みたいと思う道を選ぶ。もう二度と、思考の放棄をして周りに流されない
――そう、俺は心に決めた。
*尚、作品の投稿は日曜日以外の各曜日です