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取得日時> 2025-07-26 08:57:50
ひとりぼっちの最終防衛線(ラストライン)
現代日本。中学一年生の月詠朔(つきよみ
さく)は、幼い頃に両親を亡くし、莫大な遺産を運用しながらマンションの一室に引きこもる孤独な少女だった。かつて信頼した大人に裏切られた過去から、彼女は人間への信頼を失い、通信制中学に籍を置くだけで、誰とも関わらず部屋の中で完結する日々を送っていた。
そんなある日、彼女の聖域を脅かすように、世界は突如として変貌を遂げる。次元の狭間から現れる異形の存在、「怪異」たちの無差別な襲撃。人類は為す術もなく蹂躙され、世界は瞬く間に地獄と化した。
しかし、その混沌と時を同じくして、朔を含む一部の者たちに、異能力が覚醒し始める。
人に会うことを極度に嫌う朔は、その覚醒した力を、誰にも見つかることなく、遠くから脅威を排除するために特化させる。謎の高次元存在「システム」から一方的に与えられる情報と装備を元に、彼女はマンションの自室や屋上から、ひっそりと怪異を狙撃し始める。
その戦いぶりは、あまりにも圧倒的。気づけば、彼女はネットで「名無しのヒーロー」「ひとり方面軍」と噂されるほどの戦果を上げていた。しかし、その裏では「私、何やってるんだろう」という虚無感と、静かな日常が壊されていくことへの苛立ちを募らせていた。
「面倒事は、さっさと、効率的に終わらせたい」
その、引きこもりならではの効率重視の考え方は、皮肉にも、その後の彼女の力を常識外れの領域へと押し上げていく。
自室に引きこもったまま、彼女のその手は、地球の裏側へ、そして銀河の彼方にまで及んでいく。
彼女の覚悟とその行動ひとつで、星々の運命が左右される。
これは、ひとりぼっちで自室の世界が全てであった少女が、自分の部屋の平和を守るためだけに戦い始めた結果、うっかり、神々すらひれ伏す、この宇宙の絶対的な存在へと昇りつめてしまう物語。
絶対的な力を手に入れてしまったひとりぼっちの朔が、最後に、本当に、本当に欲しかった、たった一つのものとは。
その戦いの果てに、彼女が決断した、あまりにも人間的で、そしてあまりにも壮大な「最後の決断」とは――。
想像の斜め上を行く、爽快で、切なくて、そしてどこまでも温かい、彼女の「ひとりぼっち」の戦いの結末を、どうか、その目で見届けてください。

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