高校生の**空井
奏多(そらい
かなた)**は、家庭でも学校でも自分の居場所を見出せない「空っぽ」な日々を送っていた。ある日、クラスの主役である勇者候補・甲斐
広臣(かい
ひろおみ)たちの巻き添えで異世界へ召喚されてしまう。
伝説の職業を授かり歓喜に沸くクラスメイトたちを余所に、奏多の職業は【無職】、スキルは謎の【空きスロット】。無能と見なされた彼は、国王の非情な命により、魔物が蠢き石化が進む絶海の流刑地「原初の孤島」へと放逐される。
渇きと飢えで死の淵に立たされた奏多を救ったのは、かつて人間に滅ぼされた魔王の末裔、エンシェントエルフの少女・オリヴィア・アリスだった。
「この島を、かつてのように皆が笑える場所にしたい」
孤独に島を守り続けるアリスの純粋な願いに触れた時、奏多の「空っぽ」だったスキルが真の覚醒を果たす。