王太子から「可愛げがない」と婚約破棄されたリリアーナ。
有能すぎるがゆえに疎まれ、
彼女は王宮の“誰も来ない部署”――後方管理室へと異動になる。
もう評価はいらない。
静かに働くだけでいい。
そう思っていたのに。
帳簿の歪みを整え、
滞っていた流れを静かに戻していくうちに、
王宮の数字はなぜか安定し始める。
功績は誰のものでもないはずだった。
だが、その変化に気づく者がいた。
「――あなたは、何も報告していないのですね」
軍務卿補佐官レオン。
流れを見る男と、流れを整える女。
静かに働きたい悪役令嬢のはずが、
なぜか王宮で最も評価され、
そして――溺愛され始める。
ざまぁだけで終わらない、
静かな逆転と成長の物語。