アラフォー独身の伊藤美香は、母の死をきっかけに人生の転機を迎えた。長年勤めた会社を辞め、40歳の誕生日に趣味の登山へ。しかしその日、美香の人生は予想もしない方向へと動き出す。
突然の雨に追われ、山中で見かけた赤い鳥を追いかけた先にあった洞穴。雨宿りのつもりで入ったその場所の奥にの壁に触れると、そのまますり抜けてしまう。目の前に広がっていたのは、御伽話に出てくる様なファンシー部屋。そしてその部屋は、森の中にそびえる不思議な塔の一室だった。元の世界には戻れないし、手にしたゼリーを口にすれば、身体はなんと6歳の子どもに――。
封印の部屋で再び出会った赤い鳥の正体は、かつてこの世界を揺るがした“大魔女”の思念体。そして、封印されたビスクドールこそが、呪いを受けた本物の大魔女だった。彼女に「大魔女の素質がある」と告げられた美香は、第二の人生を歩み始める。
これは、アラフォー幼女が伝説の魔女を目指す異世界ファンタジーである。
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