【本編完結済で番外編を更新中!】
~第二王子の初恋は実らない。これは誰の書いたシナリオか~
十歳の春、自分こそが「王にふさわしい」と傲慢不遜だった第二王子アレクシスは、婚約者との顔合わせで自尊心と恋心を粉々に砕かれ、己の無才を悟った。
陛下の計らいで辺境へ預けられた彼は、辺境の人々の温かさに触れながら、己を鍛え上げる中で「真の王族の姿」を見つめ直していく。
一方、婚約者の公爵令嬢ディアナは、前世の記憶に目覚め、この世界を「異世界転生小説」だと盲信していた。自分はヒロインと婚約者に断罪される「悪役令嬢」なのだと。
実際、事態は彼女の思い描いたシナリオ通りに進んでいく。
成長し、実直な好青年となって学園へ入学したアレクシスは、生まれ変わった自分をディアナに知ってもらおうと奮闘する。だが、二人の旋律〈シナリオ〉は決定的に噛み合わない。
裏で手を引く者の存在もあり、仲を深めようとするアレクシスの接触はするりと躱され、彼は藁をも掴む思いで、男子生徒の間で話題の『恋の聖女』にまで相談することに――。
不協和音が最高潮に達した卒業パーティーの夜。
噛み合わない二人の旋律は、やがて裏で糸を引く第一王子レイモンドをも巻き込み、思わぬ終着へと向かうことに――。
※注意※ 第二王子アレクシス視点と公爵令嬢ディアナ視点、それぞれの視点が交錯しながら物語は進みます。
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