「ただ美味しいご飯を食べ、快適に眠るためだけに生きているんだけどな」
アステリア王国の辺境、のどかな「日だまり郷」で便利屋を営む青年・アルド。
怪我をせず効率よく動くことをモットーとする彼は、今日も今日とて畑を耕し、掃除をし、ご飯を作る平穏な日々を送っていた。
しかし、本人は全く気づいていなかった。
彼の「料理の味付け」が食べた者の身体能力を劇的に向上させる聖霊級のバフであり、「畑を耕す所作」が荒廃した土地すら肥沃にする太古の儀式であり、「道端の石を積む」だけで龍の吐息をも弾く絶対の防壁になっていることに!
「その一手、神の域だ……!」
彼の何気ない日常の所作を「究極の境地」と見抜いた世界の凄者たち。
かつて戦場を震え上がらせた“千剣の将”レイヴン、古代禁術を継承する“星詠みの魔女”エルミナ、そして“影の暗殺者”シノンといった規格外の強者たちが、アルドの作る飯と居心地の良さにすっかり魅了されてしまう。
彼らは自ら進んで薪割りや水汲みを買って出て、アルドをリーダーと仰ぐ最強クラン『木漏れ日の食卓(リーフ・テーブル)』を勝手に結成してしまうのだった。
一方、アルドの力や異常に豊かな村の環境に目をつけ、強欲な貴族やならず者たちが次々と村を狙ってやってくる。
だが、アルドが「お客さんかな?
お茶を淹れよう」とニコニコしている裏で、アルドの平穏を至上とするクランメンバーたちが冷徹に暗躍。
悪党たちはアルドの圧倒的な存在感に勝手に絶望し、クランメンバーたちによって容赦なく徹底的に排除されていく。
これは、本人は「いたって平凡な冒険者」のつもりなのに、最強の仲間たちと温かい食卓を囲んでいるだけで、いつの間にか世界を救い伝説となっていく、無自覚系スローライフ英雄譚。
完全無自覚な主人公:
どんな偉業を成し遂げても「ただの家事」だと思い込んでいます。
圧倒的な裏ざまぁ:
主人公の平穏を乱す愚か者は、本人が気づかない間に仲間たちが完璧に処理します。
ほのぼの日常ファンタジー:
基本は美味しいご飯を食べて、最強の仲間たちと和気あいあいと過ごす優しい世界です。