聖女は逃げる。
すべてを守るために。
絶大な権勢を誇る家の公爵令息に、
聖女ハリエットは求愛(ストーキング)されている。
ある勘違いをきっかけに、彼の目には運命の恋人として映ってしまったらしい。婚約者もいるらしいのに何考えてんの?
聖女であり、子爵家の嫡子でもある少女は、
家族も友人も領民も、何もかもを守りながら当主として立つため、
チートでも何でも使って穏便に逃げ切ることを決意した。
いいかげんな〝神の奇跡〟と制度が支配する世界で、
ただの親切心で助けてくれた「戦わない魔法使い」の少年コーネリアスに恋をするものの、
いきなり玉砕するところから始まる、たぶん長い物語。
断られてからが本番です!
「絶対に戦ってくれない相手は本当に手強いわ。コーネリアスはそう思わない?」
「それならおれは無敵だ。逃げることと隠れることに関しては、自信ある」
※作者にも次の展開が読めないことがありますが、ハッピーエンドだけは全力で死守します!