明日の朝、悪徳令嬢と呼ばれたロザリーは処刑される。
婚約者だった王太子を、「聖女」と慕われる男爵令嬢エマに奪われ、ありもしない罪を着せられて、家も、名も、居場所も、すべて失ったからだ。
その最後の夜、牢を訪ねてきたのは、勝者となったエマだった。
負けた女の顔を、ひと目、見るために。
だが、鉄格子ごしの二人の運命は、少しずつ、ロザリーのほうへ傾いていた。
ドブに捨てられたこの半年、ロザリーが手にしていたもの。
それは、エマがいちばん知られたくない秘密だった。
ロザリーが放り出された先は「奇跡の庭」と呼ばれる貧民街。
そんな彼女に、粉屋の男が毎朝パンを二つ、黙って残していく。それが何なのかを、ロザリーはまだ知らない。
これは、愛を知らない女が、どん底で人を知り、国をひっくり返し、最後に、もう一度名前を呼ばれるまでの愛の物語。
※短編版では描かれなかった、ロザリーが貧民街で過ごした半年、新しい出会いと愛の行く末、エマの秘密が国を揺るがすまで、その後の結末までを描く連載版です。
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短編版
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