腰痛で剣が抜けない剣士の俺は、肩凝りが酷くなるという理由で魔法を封じた“元”魔女にマッサージで飼い慣らされている。
事の始まりは俺が彼女を魔女狩りから救ったことだった。せっかく救ったのに、彼女は魔女狩り発祥の地へと行き、そんなことを命じたカルヴィン伯爵に物申すのだという。そんな無茶な。俺は剣を扱えないんだぞ――腰痛で。
旅の途中で出会うのは、訳ありの娘たち。ハーフエルフの幼女に竜族の末裔――娘たちに(腰を)支えられながら、俺たちは進み続ける。
そしてその裏で、魔女狩りを煽る“何者か”の影が、確かに蠢いていた。
――戦えない剣士と、魔法を使ってくれない魔女。身体はボロボロ、世界は物騒。それでも旅は続いていく。
世界の闇をどうこうするよりも先に、俺の腰が限界を迎えそうだ。
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■主要人物紹介
エリさん:主人公。ひどい腰痛のため剣を振るうことはおろか、走ることすらできない。
タナさん:本人曰く「元」魔女。姐御肌。なんでもこなす。マッサージが上手い。剣も使える。
ウェラ:ハーフエルフの幼女(外見)。強力な精霊使い。
リヴィ:竜族の末裔。見た目は少女だが、怪力。