※残酷描写は保険 
近い世界の遠い未来――それは、薄皮一枚隔てた明日かもしれない。
空と宇宙に憧れた少年たちと、彼らが生きる〈王国〉の物語。
かつて、地球は浮遊惑星との衝突によって自壊し、人類は新たな大地を求めて恒星の海へと散った。
その過程において国家の多くは、統合・分離・再編を余儀なくされた。
〈イタカ・ライケ・モシリ王国連邦〉もまた、そうした国家のひとつである。
この〈王国〉の片隅に、空を見上げるひとりの学生がいた。
ナイジェル・マクスウェル――宇宙を駆ける夢に手を伸ばす少年。
夢が形をとりはじめた、ある日のこと。
彼は打ち寄せる波間に、ずぶ濡れの子狐を見つける。
その出会いが王国に渦を巻き起こす、ひとひらの兆しであることも知らずに。
逆行も転生もスキルもレベルアップも魔法もハーレムもない、群像劇
※カクヨムにも途中までは掲載