(日曜日以外、毎日1話更新です)
社会人として平凡に暮らしていた私──宮石奈狐(みやいしなこ)は、ある日神様を名乗る怪しい女性から突然、変な提案をされる。
「何もしなくていいから異世界に行ってくれない?」
なんだ夢かと適当にハイハイと返事をしていたらまさか本当に異世界へ!?
しかも立派な狐耳と尻尾が生えた女の子の姿!?
神様曰く「空気清浄機」としているだけでいいと置物扱いされて、わけもわからないままとある山の頂上にある神社で過ごしていた私だったが、いつの間にか国を救っていたり、いろんな人を助けてしまっていたようで、勝手に崇められたり挙げ句の果てには神かと勘違いされる始末。
けれど私はあくまで気楽なスローライフがしたいのだ。
「だから神様じゃないって! ただの一般人(狐っ子)なんだってば!」
『異世界で空気"聖"浄機やってます』
これはひょんなことから異世界に転移してしまった置物型狐っ子が、たまに勘違いされたりしながら、騒がしくそれでいて楽しく過ごす、スローライフ(志望)な物語。