世界統一政府樹立を目論み、強大な軍事力で敵対する国々を侵略していたヴァナヘイム帝国。その魔の手はトリアイナ王国にも伸びようとしてた。しかし突然、異世界の艦隊が現れる。その艦隊は超弩級戦艦「大和」を旗艦とする日本帝国海軍最後の機動艦隊である第二艦隊だった。交渉の結果、日本艦隊はトリアイナ王国に付くことを決め、迫りくるヴァナヘイム帝国との艦隊決戦に赴く。
異世界の兵器同士が激突し、苛烈な航空撃滅戦に続き、地球最強の戦艦大和と惑星アトランティア最強の魔導戦艦ヨルムンガンドが激烈な砲撃戦を展開した。その結果、大和を始めとする第二艦隊は大きな犠牲を払いながらも勝利して帝国の野望を打ち砕いた。
それから３０年。世界は平和な時代を迎えていた。しかし、その平和は仮初めのものであることを世界の人々は思い知ることになる。ヴァナヘイム帝国でクーデターが発生。新たに皇帝に付いた男が宣言する。
「この世界はヴァナヘイム帝国によって統治されるのが正しい姿である」
ヴァナヘイム帝国は一層強大となった軍事力をもって再び世界征服に乗り出した。抵抗空しく次々に国土を蹂躙される国々。そして、帝国の魔の手はトリアイナ王国にも迫り、王国に住まう人々の運命も大きく変えようとしていた。
※この物語はフィクションです。実在の人物とは何ら関係がありません。