少女クリスティーナはある日、急に思い出した。
自分の前世の記憶を。
武術や格闘技を習っていた、健康的な前世とは違い、クリスティーナの身体は病弱で、貧弱。
簡単なことも一人で出来ないし、ちょっと歩くだけでも側仕えが付く。
そんな状況を脱するため、クリスティーナは前世の知識を活かして身体を鍛え始めた。
すると、クリスティーナの身体はみるみるうちに鍛え上げられ、健康的になっていく。
やがて年齢と共にその武勇が知れ渡り……国内で魔物討伐をして回ったクリスティーナは、その功績を認められ、王国の王子と婚約することになる。
しかし、そんなクリスティーナを良しとしない者がいた。
王国の聖女、サリアという少女である。
……クリスティーナには、貴族なのに精霊の加護が無いという欠点があった。
そこを突いた聖女サリアの策略によって、クリスティーナは王子から婚約破棄を告げられる。
さらには『魔の樹海』と呼ばれる危険地帯へと追放されてしまう。
だが――それこそが、すべての始まりとなったのだ。