千年もの間、小国を守り続けた最強の術師――その正体を、誰も知らない。
彼女が実は、二十歳にも満たない少女・シティであることを。
黒のゴシックドレスに身を包み、白髪をなびかせる“老婆”。
性悪で毒舌、強欲にして天才。
人々は畏れと敬意を込めて、こう呼ぶ。
――“最強ババア”と。
◇ ◇ ◇
最強の仮面の裏側で、少女は一人悩んでいた。
己の使い魔を完成させることこそが、真の“最強ババア”への道。
けれども、早すぎた師匠の死。容赦ない敵の襲撃。心無い世間の誹謗中傷。
孤独と疲労に押しつぶされそうになる日々――
そんな彼女を支えたのは、抜けているが直感に優れた一人の青年だった。
彼の導きで、シティは“最強ババア”の真実と初代の悲願を辿っていく。
すべてが明らかになったとき、少女がくだす決断とは――。
これは偶像を背負わされた少女の、ちょっと切なくて甘酸っぱいティータイムの物語。
※カクヨムにて、加筆修正版を連載中です※