『生活魔法』しか使えない落ちこぼれとして公爵家を追放された少年、フリド。
彼に与えられた新たな領地は、すべてが泥濘に沈む「貴族の墓場」ことシュヴァンプ領だった。
しかし、フリドには二つの武器があった。
一つは、狂気的な訓練によって海のごとく拡張された「規格外の魔力量」。
そしてもう一つは、前世の記憶である現代の「土木・治水知識」だ。
朽ちかけた領主館を一瞬で浄化させたフリドは、泥沼の奥の岩盤に杭を打ち込み、決して沈まない道を創り出す。
さらに暗渠排水や調整池などのインフラを次々と設計し、不毛の湿地を乾いた大地へと変えていく。
領民たちを巻き込み、やがて機能を持った巨大な人工の「都市」へと形を変える。
これは、すべてを失った少年が、規格外の魔力と理詰めの設計図で大自然をねじ伏せ、泥の底から新たな常識を築き上げる、異色の転生領主・インフラ構築ファンタジー。