ある男が一人、武術を極めて死んだ。
そんな男はある日、シキという青年として目覚める。
――魔力、魔術がすべてを決める魔術世界で。
最底辺のF組に所属する少年・シキ。
彼は“魔力ゼロ”という理由で周囲から落ちこぼれと嘲笑され、将来を期待されることもなかった。
「無能が」
「生まれてこなければよかったのに」
「あなたと婚約者になんてなりたくなかった」
そう言われたシキの魂は死んで、武術を極めた男がシキの身体に入り込んだ。
「魔術至上主義の世界を、拳で壊してやろう」
異星の武術家がシキとして、魔術世界に起こす逆転劇。