※本作の英語版は、作者本人のRoyal
Roadアカウント「Qifeng」にも掲載予定です。
https://www.royalroad.com/profile/898129/fictions
三十四歳の設備主任・須藤晴人は、駅ナカダンジョンの事故を上司に押しつけられ、終電後の点検係へ左遷された。だが地下の非常扉が壊れ、探索者たちが崩落に閉じ込められた夜、晴人は地味スキル【修繕】に覚醒する。直せるのは武器ではなく、扉、罠、照明、避難路、そして壊れる前の違和感そのもの。救助の一部始終を取材配信したフリー記者の柴崎澪と組み、夜のダンジョンで人命優先の現場配信を始めた晴人は、やがて行政と大手クランが隠していた安全報告の改ざんへたどり着く。派手な討伐より、壊れたものを直すほうが人は助かる。追い出された現場へ、今度は自分の意思で戻るための、社会人ダンジョン成り上がり譚。