『かつて聖女を助けた狂戦士の拓いた国』ラデン王国。
ここでは騎兵よりも歩兵が重きを置かれる。
そんなラデン王国の隣国バール帝国から『口だけ聖女』と悪評の高いエストが追放されてきた。
当代ラデン王国の歩兵隊長カート・シュルーダーは手の内も実力も隠して生きてきたのだが、エストの侍女ティスに一目惚れしたことから、調子がどんどん狂ってくる。
例えば魔獣使い黒騎士の対策に追われ、聖女エストの修行には部下を取られてしまう。時には、ティスに嫉妬した女王リオナにも煩わされるなど。魔獣とも戦わなくてはならない中で。
それでもティスと出会ったことでカートは着実に距離を縮めていく。また、ラデン王国にて本来の実力を発揮し始めたエストも評価を少しずつ改めていくのだった。
しかし、一方で、隣国バール帝国はエストを追放したことが裏目に出て不穏になってしまうのだった。
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