今から約20年前、魔族の侵攻により滅亡の淵へと瀕していた王国に一人の若き勇者が現れた。彼はただ一人の王家の生き残りであった王女を救い出し、仲間たちと共に魔王討伐を成し遂げる。その後勇者は王女と結ばれ、王国は新女王の下でかつての繁栄を取り戻し、全ては順風満帆かに思われた。
しかしある日、勇者の一人息子である筈の王子は自分と父との間に血の繋がりがないことに気づいてしまう。
自分の本当の父は誰なのか? 母は本当に父を裏切ったのか?
勇者と親子の絆を巡る真実が、今明かされようとしていた。
※托卵:自分の卵(子)の世話を他の動物に代行させる動物の習性。転じて人間においては配偶者以外の者との間に生まれた子供を夫婦の実子として養育させることを指す。