この神社には、人には見えない“穢れ”が訪れる。
それは、誰かを想う気持ちや、消えない後悔が形になったもの。
放っておけば、やがて人を苦しめる存在へと変わってしまう。
――そんな穢れを祓うのが、白い狐の眷属・真白。
彼は六百年前、
一人の巫女が命を捧げた願いによって生まれた存在だった。
神社を訪れる人々の想いに触れながら、
火を司る眷属、
龍神に仕える眷属――
そして個性豊かな仲間たちとともに、
穢れを祓い、人に寄り添う日々。
だがその裏では――
眷属が引き起こす災禍、
そして“触れてはならない禁忌”に関わる事件が、
静かに動き始めていた。
優しさだけでは、救えないものもある。
それでも真白は、
誰かの想いを、決して見捨てない。
これは、人の心に寄り添いながら紡がれる、
やさしく、そして時に激しく交錯する祓いの物語。