「私は幸せでした。たとえ本当の愛ではなくても」
"七色の髪の乙女"子爵令嬢リリアは、夫であるヘイリーハイト侯爵を愛していた。だが、夫が真実愛していたのは、リリアの姉、金髪の令嬢フォレスティーヌだった。
姉の夫は丸々太って頭髪が寂しいけれど、国で一番金持ちのカールライヒ伯爵。
ヘイリーハイトはフォレスティーヌと結婚するため、姉妹の交換条件に承諾する。リリアを屋敷から身一つで追い出された。屋敷の前でリリアを待っていたのはカールライヒ伯爵だった。
リリアは一年暮した屋敷を呆然と眺めながら決意する。
「私は、絶対に幸せになってみせる」