※本作の英語版は、作者本人のRoyal
Roadアカウント「Qifeng」にも掲載予定です。
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三十歳の侯爵夫人ミレイユ・クラウゼンは、夫レナードの愛人セリーヌに屋敷の金庫と台所を握られ、赤字の責任まで押しつけられて家を追われる。行き場を失った彼女のもとへ届いたのは、北の辺境を守るノルトヴァルト騎士団からの雇用依頼だった。三十五歳の騎士団長ヴィクトル・ハイネが率いる砦では、食糧庫は空、仕入れ伝票は穴だらけ、兵たちの食事は最悪。侯爵家で磨いた家計管理と節約ごはんで食堂を立て直したミレイユは、やがて夫と愛人が辺境向けの軍需金まで食いものにしていた証拠へ辿り着く。もう都合のいい妻には戻らない。朝食と帳簿から始まる、三十路侯爵夫人の辺境やり直し溺愛譚。