これは、とある老人「霧雨 雄一郎」から明かされた、不思議な喫茶店を舞台に巻き起こる雄一郎さんの想い出の追想話である。
ああ。
私「古川 満」は、いつものように喫茶店で雄一郎さんと談笑してたのだ。
だが雄一郎さんは何を思ったのか、私に自身の思い出話を、打ち明けてきたのである。
なぜ、私に?
なぜ、いま?
しかし、そんな事はどうでも良い。
なにせ、私は雄一郎さんの過去を気になってしまったのである。
そうなってしまったら、後の祭りだ。
だって、私は気になってしまったのである。
ああ。
相も変わらず、私の好奇心は猫をも殺してしまうらしい。
だが、後悔はない。
好奇心に従って生きる人生は、自己表現が苦手な私にとって、貴重なのだから。
ああ。
どんな話が聞けるのだろうか。
とても、楽しみだ。
さて。
此れは、春夏秋冬に別れた老紳士の思い出の、其の一欠片で御座います。
心行くまで、お楽しみください。