「──これを以って、王太子アルフレット・ローゼ・シーリアと、ルナマリア・マグノリス公爵令嬢の婚約を承認させていただきます」
そんな言葉と意識を飛ばし、代わりに蘇ったのは前世の記憶。
ここは前世で読んだ本の世界。
悪役令嬢として断罪されるはず令嬢ルナマリアと、婚約者である王太子アルフレットの5歳の時に行われる婚約式が終わったばかりだった。
そして自分はそんな王太子の母。つまり────。
「悪役令嬢の──……義母ぉおおおおおおおお!?」
そんな悪役令嬢は、ツンで素直じゃないだけのとても心優しい女の子で、義母(予定)リーゼロッテは決意する。
聖女とただならぬ関係(!?)な夫も、それを微笑ましく見守り自分を蔑む家臣たちも必要ない。
私は私の可愛い息子と義娘をひたすらに愛でて守る!!
そんな逞しいリーゼロッテの、義娘と息子を幸せに導くためのすれ違い奮闘記。