大学2年の初夏、俺は超合理主義な一人の後輩と出会った。
「せんぱい、取引しませんか?」
年下とは思えない蠱惑的な笑みを浮かべるそいつは、俺が抱えるトラウマを乗り越える手助けをしたいと言う。
「もちろんこれはロハじゃないです。あくまで対等な取引なんですからね?」
そんな言葉とともに俺たちは協力関係となった。
合理主義な後輩、現実主義な同級生、ブラコンな従姉、恋愛依存体質な女子高生。
ユニークな人々に囲まれながら、少しずつ日常が色彩を帯びていく。
目まぐるしく移ろう日々の中で、俺自身も変わることはできるのだろうか――。
※本作品は『小説家になろう』、『カクヨム』にて投稿中です。