ゲームクリエイターの龍門輝石は、開発中のゲームの裏ボス・第二皇子『ゼノフォード』に転生した。
暴君となり、主人公に倒される運命を変えるため、暗殺される筈だった政敵の兄を救い、彼を皇帝に押し上げようとする。しかし。
「暗殺? 僕が――?」
立役者のはずのゼノフォードは、あろうことか兄の暗殺未遂事件の主犯に仕立て上げられてしまった。
逃亡したゼノフォードは、マフィア組織『ピエトラ』に保護され、死を偽装する。
無実の罪で世界を敵に回すことになったゼノフォードは、裏社会で成り上がる。
すべては、この世界で生き残るために。