孤独を抱えて生きてきた少女・ひなは、異能をきっかけに居場所を失い、神社で救いを求め祈り続けた。
ある夜、ひなの願いが通じたのか、彼女の前に一匹の神獣・麒麟が現れ、彼の提案である神隠しを望み幽世にやってくる。
彼女を拾い上げた麒麟は、幽世の番人。優しい温かなその存在に、ひなは初めて“誰かに守られる”温もりを知る。
しかし、ひなの力は危険な“禁忌の異能”と同質のものだった。その力の正体を知る麒麟とその従者・八咫烏は、危険と知りながら彼女を守る事にする。
それは、麒麟たちが過去に守れなかった大切な人の願いでもあった。
甘える事を知らないひなは、幽世で初めて温かさを知り、閉じた心を開くようになる。
しかし、これまでの彼女の波乱万丈な人生の終止符はここではなく、様々な試練が待ち受ける序章に過ぎない。
その中で、ひなは次々と形を変える「愛」を知っていくのだった。
この世界で出会った様々な想いに触れながら、少女が自分の居場所と未来を選び取っていく和風ファンタジー。