かん子の後ろに立っていた染矢が「亮治」と薄ら寒い声で止めに入るや、スルリと染矢に視線を向けた赤松は「染、亮治やないぞ、赤松や」と冷たく言い放った。なおの赤松が「お前は俺が拾ってきた。それでもお前は俺の側じゃなく、今は代行とやらの側近や」とかん子目掛けて顎をしゃくり、切れ目なく「今頃なんや、お前が俺になんか言えた義理か!」ギラギラと黒光する赤松の言葉に、染矢の顔が朱に染まる。
愛してしまった相手が悪かった。一生報われるはずの無い相手。それでも愛し方はあるはずだと探す男の物語です。
なお、この作品は事実によらず、想像で書いたフィクションです。宜しくお願い致します。楽しんで読んで頂けたら嬉しいです。 國生さゆり拝