銀河連邦学術士官の少年ユーリ・フォイルは、赴任先に向かう途中に事故に巻き込まれ、銀河連邦域外の地球型惑星に不時着する。
そこは、マナ粒子に満たされた剣と魔法の中世ファンタジーの星。
銀河環境保全法により、テラフォーミングが禁じられたご時世では、こんな事でも無いと降り立つことすら許されないロマンの塊だった。
相棒のAI、アークはユーリに言う。
『ユーリ。大変申し上げにくいのですが……艦の全航行機能及び通信機能が崩壊。自己修復不可能。現状、帰還は不可能です。我々は完全に遭難しました』
「やった! つまり、生命維持のため緊急避難的に現地文明に接触していいって事だよね! こんな事でも無いとあり得ない、凄く貴重な機会だよ!」
『……』
「よし、さっそく剣と魔法の世界でフィールドワークだ! これは夢じゃない! 夢じゃないぞおおぉぉぉっ!」
『…………』
ユーリは現地住民の言語を解析してコミュニケーションを図り、科学技術で村の飲み水問題をあっさり解決。さらには魔術の構造を解析して新たな手法を生み出し、強大な魔物の進化の秘密までも解き明かしていく。
これは知的好奇心の赴くまま、未開の星を隅々まで解き明かす天才少年の、異世界フィールドワークの記録である。