魔術は『使う』ものじゃない。――ゼロから『創りだす』ものだ
魔術を使えない?
ならば、魔術そのものを作り変えればいい。
佐藤甲斐は、引きこもりながらも、プログラミングの世界では名の知れた天才だった。
しかし、不慮の事故によって命を落とし、異世界へ転生する。
そこで彼が出会ったのは、古代の魔術が記された一冊の古書だった。
魔術を呼び出すメソッド。
魔力を蓄える変数。
魔術を動かすための複雑な構文。
それは彼にとって、技術書そのものだった。
そう、カイには、古代に失われた魔術言語《ロストワード》を読み解く力があった。
誰にも読めない文字列。
誰にも理解できない、失われた古代技術。
しかし、天才プログラマーであるカイだけは、その構造を読み解くことができた。
誰にも読めない魔術を読み解く。
誰にも作れない魔術を、ゼロから創り出す。
幼馴染の少女シリル、冒険者ライコスと共に旅をする中で、カイの力は少しずつ世界へ知られていく。
数百年間、変化することのなかった魔術文明。
その常識を書き換えるのは、剣でも勇者でもない。
異世界に転生した、一人の天才プログラマーだった――