神社の娘・神奈木はな子には、ひとつだけ奇妙な体質があった。
――この世ならざるものの“姿”が見えるのに、その“声”は聞こえない。
ある日、田舎町の高校へ転入したはな子は、不登校で同級生の和泉千歳と出会った。
彼ははな子とは正反対の体質を持っており、ある日から学校が怖くなって不登校になったという。
和泉は怪異の“声”が聞こえるのに、その“姿”が見えないのだ。
そんな二人と、さらに天真爛漫で狐憑きの少女・恵梨香を加えた三人は、学校や町で起こる不可解な出来事に次々と巻き込まれていく。
これは、日常に紛れ込んだ怪異と、取り戻せない真実に向き合うお話。