剣と魔法が全てを決める世界。名門ヴァレンタイン辺境伯家の三男として生まれたレオは、15歳の授かりの儀で、戦闘能力を持たない最弱職【アルケミスト(錬金術師)】を発現させてしまう。
「剣も魔法も使えぬ者に、この家を継ぐ資格はない」
父・ギルバートから冷徹に告げられたのは、家督の剥奪と国外追放だった。兄たちからも嘲笑され、幼馴染からも見放されたレオ。
レオは、亡き母が唯一遺してくれた「剣と盾のブローチ」
「死んだら、そこで終わりだ」という父の厳しい言葉を胸に、レオは自分の価値を証明するため、そして自分の居場所を見つけるために、遙かなる王都フィラルモニアを目指して孤独な旅路へと踏み出すのだった。