剣と魔法が全てを決める世界――。
名門ヴァレンタイン辺境伯家の三男・レオは、十五歳で迎えた《授かりの儀》で、戦闘能力を持たない最弱職【アルケミスト(錬金術師)】を授かってしまう。
「剣も魔法も使えぬ者に、この家を継ぐ資格はない」
父・ギルバートから家督を剥奪され、辺境伯家を追われたレオ。兄たちからは嘲笑され、信じていた者たちにも見放された彼の手元に残ったのは、亡き母が遺した錬金術の知識と、父から叩き込まれた剣術だけだった。
しかし、その二つが交わる時――誰も見たことのない戦い方が生まれる。
父の剣術を礎に、錬金術で生み出した二丁の錬金銃《ツインレゾナンス》。
最速リロードと独自の錬成技術を武器に、レオは常識を覆す戦いで運命を切り開いていく。
王都フィラルモニアで出会うのは、四百年前に魔王を討ったはずの英雄・アリーシャ。そして仲間たちとの出会いが、世界に隠された真実と新たな魔王軍の陰謀へと彼を導いていく。
これは、「無能」と蔑まれた少年が、錬金術という誰も信じなかった力で仲間を守り、世界を救う英雄へと成長していく王道ファンタジー。
最弱職は、本当に最弱なのか――その答えが、ここにある。