カサドラ男爵家のフィオナは、良すぎる顔のせいでドラン伯爵家の嫡男に見初められたが、彼は性格も母親も最悪だった。
毎回の顔合わせは母親同伴で、花嫁修行として紹介された仕事をクビになったせいで無能と見下される。
しかも次の仕事で評価されなければ、フィオナ有責で婚約破棄&愛人にすると脅される。
追い詰められたフィオナは、無理だと思いながらも魔法司書の求人に応募する。
フィオナの住むフェルテニア王国の王都テロンには地下図書館迷宮がある。
この迷宮は悪戯な賢者とも呼ばれる知恵の女神が作ったとされ、本の魔物しか現れず、その本の魔物を中に書かれている呪文で倒すと魔法を取得できる。
魔法司書はその迷宮で活躍する職業だ。
人々が簡単な生活魔法を習得できるように第二階層まで広く開放されているが、その一般開放の階層でフィオナはストレス発散のために本への物理攻撃は禁忌とされているのに本を殴って動かなくさせ、本を読み放題にして魔法を取得しまくっていた。
採用面接では魔法司書のレナードにその魔法取得数に目を付けられる。
到達階層を満たしていないため、フィオナは本来なら不採用なところ、見習いということで魔法司書として働くことになる。
やがて、彼からとある提案を受け、婚約破棄をするために百年間誰も攻略できていない最深部である第十五階層のボス本からの魔法取得を目指すこととなる。
美形の彼は真面目で仕事にストイックなのに、いつも頭に可愛らしい小鳥を乗せている。
その姿のおかげで、彼に愛想が全くなくてもフィオナは内心ほっこりしていた。
彼との仕事を通して彼の優しさに気づき、フィオナは彼に恋に落ちる。
そんな彼もフィオナに無自覚に惹かれていくが、亡き母親の冤罪を晴らすために人と距離を置いていたため、フィオナに脈はないと勘違いされる。
すれ違っている二人の恋と魔法取得の行方は——?
命がけで本を読む魔法司書ファンタジーです!
※全11万字くらいで完結済みです。
※他サイトにも掲載してます。