国を失った元王子レオンは、いまは名を隠し、傭兵として大陸を歩いている。
彼の仕事は、勝てない戦場で勇敢に戦うこと――ではない。
初戦でほどよく死にかけ、野戦病院へ運ばれ、生き残ることだった。
だが、死にかけるたびに、レオンは誰かと出会う。
戦場の看護師。町医者の娘。薬師。外科医。獣医。助産婦。印刷工。監察官。
行く町ごとに、彼は縫われ、叱られ、殴られ、笑われ、時には惚れて、また街道へ戻っていく。
軽い荷物のはずだった薬袋、白い布、馬蹄鉄、青い活字。
それらは旅を重ねるほど、レオンの懐で重くなっていく。
大陸では、帝国の侵攻、革命国家の矛盾、鉱山労働、医療、地下組織、失われた国の記憶が静かに絡み合っていた。
これは、死にたがりのように戦場へ向かう元王子が、笑い、色気、痛み、医療、政治、そして人々の手の温度に救われながら、いつか自分自身を救い直す旅の物語。
大陸政治ファンタジー
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死にかけ医療ラブコメ
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ロードムービー。
元王子レオンの、救済千里行が始まる。