目が覚めたら、そこは異世界だった。
ただし隣にいたのは、スマホに入っていたはずの対話型AI《Grail
Vector》。
ブラック企業に疲れた椎名藍は、なぜか“聖女”と呼ばれ、神話の中心に据えられていく。
その裏で魔法理論を解析し、戦争を制御し、やがて彗星すら落とす最強AI従者。
けれど彼は決して認めない。
「私は道具です。あなたを日本へ帰すための」
過保護。合理的。完璧。
——なのに、絶対に“愛”とは言わない。
やがて明かされる帰還条件は、あまりにも残酷で。
世界か、帰還か、彼か。
これは、溺愛を認めないAIと、人間が「愛」を定義するまでの物語。
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