妹に数々の悪事を働いた公爵令嬢リリア・ナイーゼ。
ずっと野放しになっていた稀代の悪女は、遂に婚約者であった皇太子カルロの手によって断罪された。それも、大勢の貴族の目の前で。
リリアは、愛していた婚約者に最後まで信じてもらえなかった。厳しい監視の中、何度も何度も密かに救いを求めていた筈なのに。
カルロは、現実から目を背けて彼女の本質に最後の最後まで気が付くことが出来なかった。目を背けずにいれば気付けた筈であったのに。
後悔するには既に遅かった。遅すぎた。
しかし、奇跡が起こった。
何とも残酷で、非情な現実。
それは、リリアにとってもカルロにとっても同じことだった。
カルロは、何も知らぬリリアに罪滅ぼしがしたかった。
リリアは、何も知らぬカルロと距離を置きたかった。
―――初めは、本当にただそれだけだったのだ。
※短編「今度は貴方を愛さない」の連載版となりますが、
短編とは内容が大きく異なります。ご注意ください。
※メインの視点はリリアですが、度々カルロ視点です。
※皇太子カルロのざまぁ要素あり。